
生理痛ってどんな感じなの?
男性や痛みを知らない女性からよく聞かれる質問です。なぜなら、筆者(@MochaConnext)が超絶重いタイプだから。「俺には関係ないし……」と思ったそこのあなた。そんなあなたにこそ読んでほしい!
苦しんでいる彼女や奥さんについ「たかが生理痛ぐらいで大袈裟な……」「痛みに弱いなあ」なんて思ってしまっていませんか?
本記事では、生理痛が重い人による生理のメカニズムや肉体的、精神的つらさ、対処法などについてお話します。
✔ 生理のメカニズム
✔ 生理痛が重い人(筆者)の事例
✔ 生理痛が重い人にとって”厄介な人”
✔ 身近な人が生理痛で苦しんでいたらどうすればいいのか
生理とは?
当然のように「生理」や「生理痛」という単語を日常的に使っていますが、実際のところ、生理とはいったいなんなのでしょうか?
生理が起こるメカニズム
簡単に言うと、生理が起きるのは子宮内膜が剥がれ落ちて体外に排出されるから。こんな解説を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?
これは非常に簡潔かつ、正しい説明です。
女性の体は大人になったと認識すると、子宮内にある膜を厚くして受精卵を受け入れる準備をはじめます。これが月に一度の割合。でも、タイミングが合わなかったりそういう行為がなかったりすれば、その膜はいらなくなるわけですよね。
その膜が剥がれ落ちて出血とともに体外に排出されることを「生理」と言います。
生理痛が起きる原因
でも「剥がれ落ちる」と聞くと、なんとなく「ポロポロこぼれ落ちる」というイメージかもしれませんが、実際はそうではありません。毛細血管がブチブチと切れて、だから出血するということなんですね。つまり怪我をしているのと似たような状態です。(生理痛と言うと軽く見られがちですが、「怪我人」だと思えば少しやさしい気持ちになれませんか?)
ただし、痛みが出る直接の原因はそこではありません。
生理が起こることにより痛みを感じるのは、いらなくなった膜を剥がそうとして子宮が収縮するから。血液量が少なく、なかなか膜が剥がれ落ちないと当然より強く収縮する必要がありますよね。
だから同じ生理痛でも「まったくなにも感じない人」「弱い人」「強い人」などが出てくるわけです。また、この痛みはそのときの精神状態(ストレス)や子宮の出口の大きさなどによっても異なりますので、ひとえに「なら血行を良くすればいいんだ!」というものでもありません。
苦しんでいる人に向かって、安易に「努力次第で生理痛はなくなるよ!」なんて言わないように。

わたしは中でも強いほうだと思います!
【症状】生理痛が重い人(筆者)の事例
ここからは筆者(@MochaConnext)の症状を体験談メインにお話していきます。あくまでも生理痛には個人差があるということを前提に、超絶重い人の話をお聞きください。
腰痛
まずは、軽いところから。生理前、あるいは生理中になると腰がズキズキと痛みだします。対処法は今のところなし。鎮痛剤を飲んでも効果はないので、一度こうなるとひたすら我慢をするしかありません。
どれほど痛いかというと、常にハンマーでガンガンと腰を叩かれている感じ。
なぜ腰が痛くなるのかというと、生理中には子宮の収縮を引き起こしたり、痛みにつながる「プロスタグランジン」という物質が分泌されます。このプロスタグランジンの分泌量が多いと、腰痛の原因になることがあるそうです。
動けないほどの腰痛で、立っても座っても、もちろん寝ていてもとにかく痛い。楽な角度なんてありません!
頭痛
この頭痛もプロスタグランジンの分泌量によって引き起こされるもの。プロスタグランジンには、痛みを強くする作用があるからです。
これも腰痛同様、ガンガンハンマーでずっと頭を叩かれている感じがします。
筆者(@MochaConnext)の場合は鎮痛剤も効かないので、ひたすら寝ているしかありません。しんどい、なんて言葉では言い表せられないほどの痛み。筆者(@MochaConnext)は片頭痛持ちでもありますが、まったく比にならないほどの痛みです。
こんなときには話しかけられても記憶も飛び飛びですし、一番ひどいときには目の前がチカチカしはじめて意識を失いそうになったこともありましたね。
吐き気
頭痛や腰痛だけでもつらいのに、嘔吐感まで襲ってくるとこれはもうたまったものではありません。実際に吐いたことも何度もあります。
前述した「一番ひどいとき」なんかには、意識が飛びそうな状態で(しかも外出中)駅のトイレに2時間も籠りながら吐き続けるという経験をしました。

トイレが広い大きめの駅だったので大丈夫でしたが、駅員さんに救急車でも呼ばれるんじゃないかと冷や冷やしましたね……。
結局ひとりでは帰れず、自宅から2時間もかけて親に車で迎えにきてもらいました。まさに地獄です。車の中でも吐きっぱなし。
異常な眠気
生理中に眠くなるという女性は一定数います。
でも、これはなまけているわけでも楽がしたいわけでもなく、本当に意思だけではあらがえないほどの眠気なんです。そんなときに「寝るならやることやってからにしなよ」「寝すぎじゃない?(笑)」なんて言われようもんなら、一瞬で怒りが頂点に達します。瞬間湯沸かし器の完成です。
なぜこんなにも眠くなるか。
それには女性ホルモンが大きく関係しています。
女性ホルモンのひとつである、プロゲステロン。このプロゲステロンには基礎体温を上昇させる効果があります。
通常体温というのは一日の中でも上がったり下がったりを繰り返すものですが、生理前や生理中にはこの物質の分泌量が増えることから、体温の変動があまりなくなるんです。女性でなくとも寝る前や眠いときって、体温が上がっていますよね。たぶん、そんな感じ。
めまい
筆者(@MochaConnext)の場合、もともと慢性的なめまい持ちということもありますが、生理前や生理中になるとめまいがひどくなる傾向にあります。
しかも生理不順でもあるので、「なんだか最近めまいがより強く出ているな……」「ずっとしんどいな」というときに生理が来て「ああ、だからか」と納得する流れです。
ふわっと感がひどいと立ち上がれないし、トイレに行ったりシャワーを浴びたりする際もすべて壁伝い。同時に上記の症状がぜんぶ出ていたりすると、本気で泣きたくなります。閉経までずっとこの苦しさと付き合わなければならないのか、と。
腹痛
「生理痛」=「腹痛」というイメージを持っている人は多いのではないでしょうか?

生理痛ってどこが痛いの?
これもよく聞かれる質問です。
なかなか難しい問いですが、痛いのは子宮なので下腹部になります。よく「雑巾のように絞られている感覚」と言いますが、まさにそのとおり。
下腹部がずっとギュウギュウねじられている感覚です。
もしかしたら、これが一番つらいかも。(あくまでも筆者の場合)薬を飲むタイミングを間違えると大惨事。腹痛に関しては、「ちょっとシクシクするかも」程度の初期症状で薬を飲めばある程度の鎮痛効果は発揮します。
ただし、外出中などでこのタイミングを少しでも外すと、座位で姿勢をキープできないほどの痛みと戦うしかありません。
感情のコントロールができなくなる
「やさしくしてあげようとしたのに、なぜか怒られた……」
「話しかけただけなのに怒鳴り返された……」
「なにをしても苛立たせてしまうので、結局なにもできなくなる」
生理中の女性からこんな仕打ちを受けたことがある人、いませんか?
わかります。いつもなら大したことではないはずなのに、生理中だけはなにかが違う。普段は温厚な人なのに、生理前や生理中には人が変わったようになる。普通に考えてみれば、ちょっと怖いですよね。
もちろんこれも人それぞれで、怒りっぽくなる人もいれば、極端に感情の起伏が激しくなる人、涙が止まらなくなる人、眠れないほどの不安感に襲われる人、いろいろです。

ちなみにわたしはイライラするものの自覚があるタイプなので、「今生理でイライラしてるから話しかけないで!」と自己申告しておきます。こういうときって、なにを言われても無理なんですよね……。
ひとつ理解してほしいのは、これは本人のせいではないということ。
これに関しても、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンの分泌量が関係しています。このエストロゲンの分泌量が減少すると、神経伝達物質の働きが低下します。だから個人差はあれど、情緒不安定な状態に陥る人が多くなるというわけです。
どこにでもいる“厄介な人”の特徴
社会には「生理休暇」を取り入れている会社もあれば、「たかが生理」と考える人もいます。会社に「生理休暇」があったとしても、まわりの人たちの理解が乏しければ意味がありません。生理痛が重い人にとって”厄介な人”というのは確かに存在するんです。その特徴についてお話します。
生理に理解のない男性
筆者(@MochaConnext)は上記の症状がだいたい全部現れるので、生理中は使いものになりません。仕事をしているときなんかは、痛みや眠気をこらえるためにペン先で太ももを突き刺したり、手の甲を力いっぱいつねったり、椅子とテーブルに腹部を思いきり挟んだりすることもしばしばです。

だからといって痛みが緩和するわけではないんですが、気休め程度に……。「痛みを痛みで制する」的な?
脂汗が止まらず、そのときはまさに命がけで働いている感覚で、家に帰れば即バタンキュー。そんなときに父でも彼氏でも誰でもいいですが、「そんなに痛いの?」なんて聞かれるとその場で暴れたおしたくなります(いい大人なのでしませんが)。
少なくとも、感情が落ち着くまでは話をしないようにします。
理解のない男性がそばにいると本当につらい。
想像で「そこまで痛いのかなあ」と疑問に感じてくれている場合は話し合いの余地があるからまだいいんです。中には、自分には生理痛で困っている女友達がいないからという自身の体験談で「痛いにしても、そこまでではないはずだ」と「生理痛」をひとくくりにしてくる人もいます。
先述のとおり、生理痛はいろいろです。痛いけれど遊びに行ける人もいれば、起き上がれないほどの強い痛みを感じる人もいる。かと思えば、血が出てはじめて生理になったと気付くまったく痛みの出ない人もいる。
身近な女性が痛みで苦しんでいたら、「たかが生理」と思わず「どうしたらいい?」「どうしてほしい?」と聞いてあげるのが一番かもしれませんね。
生理痛のない女性
先で言った「理解のない男性」よりさらに厄介なのが「生理痛を感じたことのない女性」だったりします。意外ですか? でも実際、そうなんです。
生理はある。でも痛みはない。だから理解できないし、「生理痛ごときで大袈裟な……」と感じている女性は少なくありません。
そんな女性が身近な男性に「生理痛なんて大したことない」と伝えていると、理解できない男性を量産することにもつながります。

実際、わたしの友達の中には生理痛がまったくない人もいます。でもやさしいので、「自分にはわからないけど、生理なら仕方ないね」と突然のドタキャンにも快く対応してくれます(申し訳ない)。
痛みの感じ方って人それぞれですよね。
その人に痛みがないというだけで、それはほかの人もまったく同じであるという根拠にはなりません。
「生理痛」=「女性なら誰しも経験すること」と簡単に片付けるのではなく、大事なのはその人自身(あるいは自分自身)と向き合ってどう対処していくか考えることです。
知り合いが生理痛で苦しんでいたら?
家族や彼女、奥さんがひどい生理痛で苦しんでいたら、どうしてあげるのが正解なのでしょうか? 結論から先に言うと、実は明確な正解は存在しません。ただ、一緒に考え、行動してあげることはできる。大事なのは相手への思いやりを持つことです。
婦人科への受診を考える
例えば筆者(@MochaConnext)ほどひどい症状が出ている場合は、ただ生理痛が重いというだけでなく、子宮内膜症や子宮筋腫、子宮線筋症など、なにかしらの病気がかかわっていることも考えられます。
病気を疑うという意味でも、その疑いを晴らすという意味でも、まずは婦人科の受診を考えましょう。
いまや便利な世の中になったおかげで、インターネットでさまざまな情報を集めることができるようになりました。でも、その情報だけで自分の体をすべて知ったような気になるのはあまりに危険すぎます。
中には妊娠もしていないのに婦人科、と抵抗がある人もいるかもしれませんが、我慢ばかりしているとのちのち大変なことにつながる可能性も。たとえ異常がなかったとしても、プロにアドバイスや対処法を伝授してもらえるかもしれません。
正直、日常に支障をきたすレベルの痛みが長引いているのは異常です。少しでもおかしいなと感じたら、ひとまず婦人科の受診をおすすめします。
できることはないか聞いてみる
生理痛が重い人の中には、話しかけられただけでイライラする筆者(@MochaConnext)のようなタイプもいれば、やさしさは素直に受け止められるタイプの人、突然泣きだしたり怒りだしたりと情緒不安定になるタイプの人、いろいろいます。
身近にそんな人がいれば、どうしていいかわからなくなるのも当たり前。
先述しましたが、そんなときはもう一層のこと「俺(わたし)、どうしたらいい?」「なにしてほしい?」「話しかけないほうがいい?」と聞いてしまいましょう。
情緒不安定なタイプだと無視されたり厳しい言葉が返ってきたりする可能性もなきにしもあらずですが、そんなときは放っておけばOK! 返事が戻ってこないからと安易に近寄っていったりすると、突然感情が爆発することがあるので要注意です。

なんだか猛獣みたいな書き方になってしまいましたが、事実、どこが感情のトリガーポイントになっているか、自分でもわからんのです……。でも中には触っても怒らない人もいるので、本当に人によりけり。そんな人は背中やお腹を撫でてあげると安心してくれるかもね!
食べやすいものを買っておく
なにをしても怒られるからもう怖い! と感じる人は、食べやすいものを買っておくだけでやさしさは伝わります。例えばプリンやゼリー、おかゆなどです。風邪のときと一緒。
ただし、人によっては突然辛いものが食べたい、酸っぱいものが食べたい、なんて普段とは味覚が若干変わることもあるので、それは先に聞いておくか観察しておくといいでしょう。
>>>生理痛には温活!【アルポカヒートスムージー】
軽い運動に誘ってみる
生理のときは子宮だけでなく、血管も一緒に収縮します。そのため、腹部が冷えることにより起こる血行不良が生理痛につながるんですね。
なので、生理痛がやや重ためのときであってももし動けそうなら、血流を良くできそうな軽い運動をしてみるのもひとつの方法です。本来、生理痛が軽くなるのであればそれが一番なのですから。
ただし、体調が悪いのに突然激しい運動をするのは危険。
個人的におすすめしたいのは自律神経を整えることもできてお腹まわりの筋肉を緩めることができるヨガです。いまや家からでもできるレッスンがあるので、タイミングを見計らって誘ってみてはどうでしょうか?
痛みは人それぞれだから気遣い必須!
ここまで何度も伝えてきたことですが、繰り返します。
痛みは人それぞれ。
大したことがない人もいれば、立ち上がれないほどの人もいます。だからこそ理解できない人、できなくても適切な対処ができる人、わかったつもりになってしまう人、いろいろな人がいるわけです。
大事なのはやはり思いやり。もちろんそれは痛みに苦しんでいる側にも言えることですが、感情の起伏がコントロールできない状況に陥ってしまったときはどうしようもないものです。
生理痛になってからあたふたするのではなく、そうなる前に一度話し合っておくのも必要なことかもしれませんね!

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参考文献:
– 生理のミカタ「女性ホルモンと生理は切っても切れない関係 生理のしくみ」
– おくたま経済新聞「どうして月経では血が出るの?実はこうなってる解説に「いたわらなくっちゃ」」
– EVE「生理痛の原因」
– GIRL’S DAY「生理痛の起こるメカニズム」
– CLINIC FOR「生理前・生理中に眠くなる原因と対処法とは?低用量ピルも効果的?医師が解説します。」
– yoga「生理中・生理前の情緒不安定で涙が止まらない!ひどいイライラ、落ち込み等の原因と5つの対処法」
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