川越は古き良き時代の日本を感じられる、埼玉県屈指の観光スポット。都内からのアクセスが良いこともあり、日帰り旅行にもぴったりの目的地です。
見どころたくさんの川越ですが、選択肢が多ければ多いほど、どこに行ったらいいのか迷ってしまいますよね。本記事では川越初心者のために、とりあえず回っておきたいおすすめスポットを紹介します。
川越とは？
川越のマップ
川越は、古くから商業の町（商人の町）として栄えてきました。
そんな川越が小江戸と呼ばれる理由。それは江戸時代に徳川家との関わりが深かったためと言われています。江戸城を築城した太田道真・道灌父子が川越城を手がけているし、酒井重忠や松平信綱など江戸幕府の重臣たちが川越藩主を務めています。
また、実は、川越地方に荘園を開いていた河越重頼の娘は、歴史の教科書にも登場する源義経の正妻。そのほか、徳川3代目将軍・家光が鷹狩を行ったり、日本三大東照宮のひとつとして数えられる仙波東照宮が天海によって創建されたり（喜多院の第27世住職でもあった）と、歴史的にもすごい場所なんですね。
川越おすすめスポット8選
小江戸・川越
まるで江戸時代の日本にタイムスリップしたかのような街並みが印象的な川越には、見どころがたくさんあります。ここでは特に外せない初心者向けの観光スポットを紹介します。
時の鐘
時の鐘
遠目から見ても一際目立つ川越のシンボルといえば「時の鐘」。酒井忠勝によって創建されたのは、今から約400年ほども前のことだと言います。
火災で焼失するたびに建て替えられているので、現在見られる時の鐘は4代目にあたるものです。
高さは約16メートル。午前6時、正午、午後3時、午後6時の1日4回、美しい鐘の音を聞かせてくれます。せっかく川越を訪れるのであれば、このタイミングを狙うことをおすすめします。
埼玉りそな銀行川越支店
埼玉りそな銀行川越支店
昔ながらの街並みの中にたたずむ、ルネッサンスな建築物。これは「埼玉りそな銀行川越支店」です。埼玉りそな銀行（川越支店）になるまでに何度か改名されていますが、現在のこの建物は大正7（1918）年に建てられました。
なんでも、埼玉県ではじめて設立された銀行なんだそうです。
名称：埼玉りそな銀行川越支店
住所：埼玉県川越市脇田本町8-1
駐車場：なし（近隣にコインパーキングあり）
菓子屋横丁
食べ歩きが楽しい裏通り
川越に来て見逃せないのが、なんといっても「菓子屋横丁」の存在！
名前のとおり、ちょっとうきうきする駄菓子が手に入る場所です。中でも目玉商品は、よそではあまり見かけないほどロングな麩菓子。子どもだけでなく、大人たちからも大人気です。
ほかにも、レモネード専門店や吹き飴のお店などがありますよ。
学生のころここに来ると、なが～い麩菓子でスターウォーズの真似するのが定番（ライトセイバーに見立てて）！
川越八幡宮
入口から
「川越八幡宮」は、あと9年（2020年時点）で創建から1,000年もの時が経つ由緒正しき神社です。市内に約200ほどもある神社の中で「川越（河越）」の地名がつく神社は、ここだけなんだそう。
御利益は、縁結び、足腰健康、合格祈願です。御朱印ももらえますよ！
川越氷川神社
人気のあい鯛みくじ
「川越氷川神社」は、縁結びのパワースポットとして大人気の神社です。創建されたのは約1,500年も前、欽明天皇2年のころだったと言います。
御祭神は脚摩乳命と手摩乳命、奇稲田姫命、素戔嗚尊、大己貴命で、この5柱が家族関係にある（※1）ことから、縁結びのほか、家族円満、夫婦円満の神様としても信仰されています。
夏には季節限定の「縁結び風鈴」を見ることができますよ！
※1：脚摩乳命と手摩乳命が夫婦（夫婦神様）、その娘が奇稲田姫命、奇稲田姫命の夫が素戔嗚尊（夫婦神様）、さらにその息子が大己貴命。
喜多院
見どころ満載の観光スポット
別名「川越大師」としても知られる「喜多院」は、先述のとおり、天海が第27世住職を務めた天台宗の寺院です。それだけでなく、徳川家康や家光、春日局など、歴史的に有名な人物たちとも所縁があります。
なんと、徳川3代将軍の家光がここで生まれたという話があることから、「客殿（徳川家光公誕生の間）」なんていう一室があるんですよ。ちなみに「書院（春日局化粧の間）」というものもあります。春日局は家光の乳母でした。
上記2つの部屋は拝観することができるので（有料）、川越の旅では外せない観光スポットのひとつです（※2）。
ほかにも、笑ったり泣いたり怒ったり、さまざまな表情を見せてくれる羅漢様が有名な「五百羅漢」も大人気。地蔵菩薩や阿弥陀如来などすべて合わせて、538体が鎮座しているそうです。
※2：COVID-19の状況により、2020年12月時点では拝観休止。公式サイトを各自チェックお願いします。
名称：川越大師 喜多院
住所：埼玉県川越市小仙波町1-20-1
拝観料：大人400円、小人（小・中学生）200円
参拝時間：《3月1日～11月23日》（平日）8:50am～16:30pm（日祝）8:50am～16:50pm《11月24日～2月末日》（平日）8:50am～16:00pm（日祝）8:50am～16:20pm
休日：12月25日～1月8日、2月2日・3日、4月2日～5日
駐車場：あり（有料）
Web：川越大師 喜多院
川越城本丸御殿
立派な景観
長禄元（1457）年に、扇谷上杉持朝の命を受け、太田道真・道灌父子によって築城されたのが「川越城」。江戸幕府時代の重臣たちが藩主を務めるなど、江戸に深く関わりがあったことから小江戸と呼ばれるようになった川越ですが、中でもこの川越城は北の守りとして重要視されていました。
なお、明治維新後の廃城令により大部分が解体されてしまったので、現存する本丸御殿は嘉永元（1848）年に再建されたものの一部ということです。昭和42（1967）年には、本丸御殿が県指定有形文化財に指定されました。
別名「初雁城」「霧隠城」としても知られています。気になる人は「川越城七不思議」で調べてみてくださいね！
名称：川越城本丸御殿
住所：埼玉県川越市郭町2-13-1
入館料：一般100円、大学生・高校生50円
開館時間：9:00am～17:00pm（入館は～16:30pm）
休日：月曜日（祝日の場合は翌日）、年末年始、館内整理日（毎月第4金曜日、祝日は除く）
駐車場：あり（無料）
Web：川越城本丸御殿
三芳野神社
わらべ唄発祥の地！？
川越城本丸御殿の目の前に位置する「三芳野神社」は、かつての城主・酒井忠勝によって再建された神社です。ここはなんと、日本人であれば言わずと知れたわらべ唄「とおりゃんせ」発祥の地。
川越城本丸御殿を訪れる予定があるなら、ぜひついでに立ち寄りたい場所のひとつです。
「とおりゃんせ」の歌詞の意味についてはいろいろな推察がなされるところですが、そのひとつには、三芳野神社が川越城の敷地内にあったことから、一般人の参拝がなかなか難しいのはもとより、退場の際に厳しいチェックを受けていたということが挙げられます。入場はいいにしても、退場の際にチェックを怠って機密情報を持ち出されては困りますからね。
それで「行きはよいよい、帰りは怖い」というわけです。
食べ歩きも醍醐味のひとつ
食べ歩きが楽しい街
いろんな観光スポットをめぐるのもいいですが、川越に来て欠かせないのが食べ歩き！ 上記写真の「黄金だんご」をはじめ、美味しいものがたくさんありますよ。
チョコレートの味が濃厚なショコラ
わらび餅にソフトクリームの抹茶づくし！
どこでなにを食べても、全部美味しい！（ただし、食べるときは人に迷惑がかからないよう要注意）
ゴミ箱もなかなか見つかりませんので、ゴミ袋を持参するか、商品を買ったお店で捨てるようにしましょうね。ほかで買った食べ物の持ち込みを禁止しているお店もあります。
また、川越名物として有名なのはさつまいも。
芋けんぴや芋のソフトクリーム、おさつチップスといったさつまいもグルメが大人気です。
気軽に楽しめる観光地
車や電車を使えば、都心から約1時間で行くことができる小江戸・川越は日帰り旅行にぴったり！ 有名観光地が点在しているだけでなく、昔ながらの趣ある建築物を眺めているだけでも十分楽しめます。
食べ歩きをしながらぶらり旅。
「今日は神社めぐりの日！」「今日は食べ歩き！」なんてテーマを決めながら、何日かに分けて観光気分を味わってみてもいいですね。
※本記事の情報は2020年12月時点のものです。
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