ホーチミンを訪れるうえで外せない観光地といえば「サイゴン中央郵便局(Saigon Central Post Office)」。外観が写真映えするだけでなく、ベトナムの歴史をも感じられるスポットです。
ガイドブックにも必ずと言っていいほど載っていますが、美しいコロニアル建築は一見の価値ありですよ!
※ベトナムのCOVID-19最新情報はこちらから。自己判断でお願いします(現在は海外渡航が難しい状況です)。
かつてはフランス領?

生春巻きはビールとの相性が抜群
19世紀後半、ベトナムはカンボジアやラオスと共にフランスの保護下に置かれました(つまり実質的な植民地)。これをフランス領インドシナ連邦と言います。なお、直轄領や保護国など、統治形態には種類がありますが、それはまたの機会に。
独立宣言が行われたのは1945年9月2日のことですが、実際にフランスの占領から解放されたのは9年後の1954年です(ジュネーブ休戦協定)。
そんなこともあって、ベトナムでは現在でもあちこちでフランスの文化や建築物を見ることができます。
サイゴン中央郵便局とは

黄色いアイコニックな壁が印象的!
サイゴン中央郵便局は、フランス領インドシナ連邦の一部だった1886~1891年にかけて建設された建物です(ただし、現在の壁は2015年に塗り替えられたもの)。ベトナムを代表するコロニアル建築で、設計者はパリのエッフェル塔を設計したことでも知られるギュスターヴ・エッフェル。

エッフェルさんはなんと、自由の女神の骨組みの設計もしたんだとか!
繊細かつ華々しい装いが実に芸術的で美しいですね。ダイナミックなのに、どこか品があります。ちなみに、モデルはパリのオルセー美術館だそうです。
コロニアル(colonial)は「植民地(風)の」という意味。つまり、統治国(ベトナムの場合はフランス)の建築様式を採用して生まれたもの。
サイゴン中央郵便局へのアクセス

バイクが多いので道路横断は気をつけて!
ホーチミンを旅行するなら徒歩が一番。
観光客でにぎわうドンコイ通りを北上すると、一際目を引くサイゴン大教会があります。さらに道を挟んだ向かい側にある黄色い建物がサイゴン中央郵便局です。
サイゴン中央郵便局の見どころ

観光客でにぎわう空間
無料で、かつ15分ほどもあればサクッと見て回れる観光地。近くにはサイゴン大教会もあるので、一日の中にギュッと予定を詰め込みたい人におすすめです。
優美な内観
外観はもちろん、内観のこの美しさも魅力のひとつ!

きれいなアーチ状の天井
見てわかるとおり、見事なアーチ型の天井。広々としたホール。タイル張りの床。郵便局とは信じがたい、計算し尽くされた芸術的な空間です。
壁には世界の主要都市の時間に設定された時計が掛けられています。

他の都市は今何時?
現在でも利用可能なカウンター
サイゴン中央郵便局は、現在もしっかり営業中。
つまり、ここから日本へポストカードでも手紙でも送ることができるのです!
旅行の記念に、友達や家族に一筆書いてみてもいいかもしれませんね。ポストカードの場合、カード代含めても100円弱ほどで送ることができますよ。贅沢な旅の楽しみかたのひとつです。
ホーおじさんの肖像画
サイゴン中央郵便局に入ると、まず目に付くのがベトナムの革命家として名高い「ホー・チ・ミン」の肖像画。先述の独立宣言はこのホー・チ・ミンが行ったものです。つまり歴史的にすごい人!

この人!
ベトナム人からは「ホーおじさん」として親しまれています。

なんだか可愛らしい愛称だよね!
土産購入
営業中の郵便局とはいえホーチミン屈指の観光地のひとつですから、当然土産物の販売も行われています。ポストカードや雑貨などが売られているので、滞在時間に限りがあって市場やショップを回る余裕がないという人は、ここで済ませてしまうのがおすすめ。
両替所もありますが、観光地レートであることは覚悟しておきましょう。
サイゴン中央郵便局の基本情報

気軽に楽しめる観光地
名称:サイゴン中央郵便局(Saigon Central Post Office)
住所:02 Công xã Paris, Bến Nghé, Quận 1, Hồ Chí Minh
営業時間:月~金《7:00~19:00》土日《8:00~18:00》
入場料:無料
付近にもさまざまな観光スポットが!
サイゴン中央郵便局の徒歩圏内には、サイゴン大教会だけでなく、ベンタイン市場やホーチミン市立博物館、戦争証跡博物館などさまざまな観光スポットが点在しています。
また、ドンコイ通りにはオシャレな雑貨屋さんが軒を連ねていますので、土産選びにもぴったりです。
※本記事の情報は2021年1月時点のものです。

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