「土用の丑の日」といえば、「ウナギを食べる日」ですよね。
小さいころから夏になるとなんとなく家で出てきたウナギを食べていた、という人も多いのではないでしょうか。でも実際のところ、土用の丑の日とはなんなのか知っていますか? また、なぜウナギを食べるのか、いつからはじまったのか、考えたことはあるでしょうか?
本記事では、土用の丑の日の起源や歴史を簡単に解説していきます。最後にはおすすめのお取り寄せグルメも紹介するので、2020年の土用の丑の日はちょっと贅沢をして夏を楽しみましょう!
✔ 土用の丑の日の起源
✔ 丑の日にウナギを食べる理由
✔ 2020年の丑の日
✔ おすすめのお取り寄せグルメ
土用の丑の日とは(2020年)
昔から続く風習として親しまれてきた土用の丑の日。ある種のイベントとして取り入れている家庭も多いと思いますが、その起源やはじまりを知っているでしょうか? 単なる「ウナギが食べられる日!」として認識していませんか?
起源は江戸時代!?
歴史上の偉人、平賀源内を知っていますか?
江戸時代の蘭学者で、エレキテル(静電気発生装置)を修理したことでも有名です。
そんな彼は天才肌。蘭学者として名を馳せていただけでなく、発明にたずさわったり芸術にかかわってみたり、果ては浄瑠璃の台本を書いたりとさまざまな分野において秀でていたといわれています。
土用の丑の日を広めたのは、そんな平賀源内だというのです。つまり、土用の丑の日の起源は江戸時代だった、ということになります。
いまでこそ「夏にはウナギ!」「夏バテにはウナギ!」という感覚がある我々ですが、当時のウナギは夏には人気のない食材だったようです。売れ行きが悪いとウナギ屋が困っていたところ、平賀源内のアイデアで「本日丑の日(=丑の日にちなんで“う”からはじまる食材を食べる)」という張り紙を貼るようになったそう。
まさに江戸時代のアイデアマンだったんですね!
「土用」&「丑の日」ってなに?
- そもそも、「土用の丑の日」とはなんなのか。
- その前に、「土用」と「丑の日」とはなんなのか。
「土用の丑の日」とひとまとまりの言葉は知っていても、なかなか説明できる人はいないのではないでしょうか。
すぐに答えられた人はすごい!(拍手)
まず、「土用」とは四立(立春/立夏/立秋/立冬)直前の18日間(19日間の場合もあり)のことを指します。「どよう」とはいいますが、「土曜」ではありません。
それでは、「丑の日」とはなにか。
古来の日本では、①十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)と②十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)を組み合わせた十干十二支を使って暦や時間、方角を把握していました。
いまでは十二支を年賀状で見かける程度ですが、干支といえば本来、この十干十二支のことなんですね(=六十年で一周)。
(1)甲子、(2)乙丑、(3)丙寅、(4)丁卯……というように、①と②をマッチさせていくわけです。そうすると、赤文字で記載した「〇丑」の日は12日に一度まわってきます。
これが「丑の日」。
「土用の丑の日」とは「土用の期間中にある丑の日」のことです。
先述のとおり「土用の期間」は18~19日間ありますから、年によってはこの期間中に2回、丑の日がまわってくることもあります。
実は年4回もあるって知ってた?
先にも話しましたが、四立(立春/立夏/立秋/立冬)直後の18~19日間に訪れるのが、土用の丑の日。つまり、土用の丑の日自体は年に4回あることになります。
でも、ウナギを食べる習慣があるのは夏だけ。
これも平賀源内が発案した「夏にウナギを売ろう!」の販促戦略にのっとったものです。そもそも、ウナギの旬は秋~冬にかけて。
「夏に売れないウナギをどうするか?」と困っていたところにアイデアを出したわけですから、秋や冬にまで同じ戦略でウナギを売る必要はありませんよね。
ただし、万葉集で
- 石麻呂に 吾物申す 夏痩せに よしと云ふ物ぞ うなぎ取り召せ(大伴家持)
(石麻呂に物申す。夏痩せに良いというものだよ、ウナギを食べなさい)
とあることから、「夏バテにはウナギ」という認識は1,000年ほども前からあったものと思われます。
2020年の土用丑の日(夏)はいつ?
2020年の土用の丑の日(夏)は2回あります。
- 7月21日(火)
- 8月2日(日)
ちなみに、最初の丑の日を「一の丑」、2回目を「二の丑」と呼びます。
土用の入りの日、明けの日はそれぞれ下記のとおり。
- 入りの日:7月19日(日)
- 明けの日:8月6日(木)
おすすめのお取り寄せウナギグルメ
香ばしいタレの匂いに、フワッフワの身がたまらないウナギの蒲焼き。ホカホカの白米との相性も抜群で、たまにしか食べないからこそ食が進みますよね! そうです、だいたいの家庭ではたまにしか食べないのが、ウナギ料理なんです。
年に1~2回のチャンスだからこそ、お取り寄せグルメで心も胃袋もハッピーにしてあげてくださいね!
お重からはみ出るほどのボリューミーさに舌鼓!
子どもでも食べやすいきざみウナギ!
業務用だから美味しさ間違いなし!
お中元やギフトにしても喜ばれる!
外食もはばかられるこんな世の中じゃ……
土用の丑の日は年に4回あるというだけでなく、実は平賀源内の発案によりはじまった風習だったんですね。まさに天才。近所では「困ったときの平賀源内!」とでもいわれていたのでしょうか。
夏土用の丑の日が近付いてくるとウナギ屋さんは書き入れ時になりますが、今年(2020年)はなかなか外食もはばかられるところ。そんなときはお取り寄せグルメでも頼んで、日本ならではの古くから伝わる風習を楽しんでみることをおすすめします。
※本記事の情報は2020年7月時点のものです。
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参考文献:
– 四季の美「土用の丑の日2020年はいつ?夏に鰻を食べる意味や由来とは|今年のウナギの日」
– fragment.database「【2020年はいつ?】「土用の丑の日」日付一覧(2020-2080年)」
– 奈良県「はじめての万葉集」
– Hugkum「2020年の「土用の丑の日」はいつ?意味や由来、鰻を食べる理由は?鰻以外の食べ物・風習・行事をチェック!」