「マンデラエフェクト(効果)」という言葉を知っていますか?
「あ、この景色見たことある!」「こんな経験したことあるような?」とデジャブがある一方で、「あれ、これってこうじゃなかったっけ?」とそうあるべきものがそうなかったとき、つまり記憶違いのことを「マンデラエフェクト(効果)」と呼びます。
マンデラエフェクトの由来
「マンデラ」と聞いて、誰かを思い出しませんか?
そう、かつて南アフリカで反アパルトヘイト運動の指導者として名を馳せた、黒人初の大統領となった人の名前ですね。政治犯から南アフリカの大統領へ。
生涯を人種差別撤廃に対する運動にささげた彼ですが、1964年には政治犯として終身刑を受けています。27年間もの投獄生活を経て、1990年に解放。さらに弁護士や大統領として活躍したのち、2013年に亡くなりました。
えっ、2013年……?
思いのほか、最近の話です。
「あれ、ネルソン・マンデラってまだ生きてたっけ?」「80年代に獄中死しなかった?」
彼の訃報が報道された際の大衆の反応がまさにこれでした。中にはマンデラの葬儀さえ記憶している、というような人もいて、インターネット上はおおいにざわついたものです。
この現象から名付けられたのが「マンデラエフェクト(効果)」。「これってこうじゃなかったっけ?」と大衆が思い違いをしている状態です。
南アフリカで50年代~80年代まで行われていた白人至上主義(黒人蔑視)政策のこと。
マンデラエフェクトの実例
「マンデラエフェクト(効果)」は、なにも人に対するものだけに使われる言葉ではありません。たとえば、こちら。
【1】キットカット
まず、チョコレート菓子の「キットカット」の英語ロゴを思い浮かべてみてください。
おそらく「Kit-Kat」という風に思い描いた人が多いのではないでしょうか? でも実は「KitKat」が正解。中にハイフンは入っていません。
もし「Kit-Kat」と思っていたら、マンデラエフェクトが働いていた証拠です。
【2】ケネディ暗殺事件
また、ケネディ暗殺事件が起きた瞬間の写真、または映像を見たことがあるという人も多いのではないかと思います。
その際にケネディ元大統領が乗っていたオープンカーは6人乗りでした。ところが、多くの人が4人乗りだったと記憶していたそう。これもマンデラエフェクトの一種です。
【3】ピカチュウ
ポケモン(アニメ版)では主人公最高のパートナーともいうべき存在、ピカチュウ。このピカチュウのしっぽの先の色は黄色ですが、中には「あれ、黒じゃなかったっけ?」と思っている人も多いのだとか。
「いやいや、黒でしょ!(笑)」
と思う人は、一度調べてみてくださいね。本当に黄色です。
【4】白雪姫
ちなみに、マンデラエフェクトというのは目に見えるものに限ったことではありません。大勢の人が勘違いしていれば、それはマンデラエフェクトなんです。
たとえば、白雪姫の中で有名な台詞のひとつとして「鏡よ、鏡……」というのがありますよね。
ところが、これは記憶違い。正しくは「魔法の鏡よ……」です。
原因は非現実的!?
それでは、マンデラエフェクトが起きるメカニズムや原因はいったいなんなのでしょうか?
この大衆の勘違いと言ってもいいマンデラエフェクト。実際に起こり得る現象であるにもかかわらず、都市伝説的に語り継がれています。
どういうことかというと、なんとこの世にはパラレルワールドが存在し、なんらかの理由で並行するその世界に触れた一部の人々が記憶違いを起こしているというんです。これは「マンデラエフェクト」に対する名付け親、超常現象研究家のフィオナ・ブルーム氏の考え。
まるでアニメや漫画の話みたいだね……。
でも、ブルーム氏はいたって真剣そのもの。
パラレルワールドで起きた(でもこちらの世界では起きていない)出来事に接触し、なにかしらの影響を受けた一部の人々が起こす記憶違いが、マンデラエフェクト。調べてみると、上記以外にも実例はいろいろあるようです。
信じるか信じないかはあなた次第
あなたはこの世のようであって、少し違うパラレルワールドの存在を信じますか? マンデラエフェクトという実際にある現象からなんとも突拍子もない考えが生まれたものだと思いますが、それはそれでロマンを感じますよね。
マンデラエフェクトは身近に存在するものなので、今まで「勘違いか……」と感じていたものが実は別の並行世界からの影響で引き起こされたものなのかもしれませんよ!
※本記事の情報は2020年10月時点のものです。
複数ブログ運営中! Twitterでは随時ブログ情報を更新していますので、よろしければフォローお願いします♡