【戦い方👊】
私には慢性的なめまいがある。常にふわふわしていて、酷いときには立ち上がれないこともあるのだけど、ライターという仕事は天職だと思っているから辞めたくない。だけど長時間のパソコン作業はめまいと頭痛を酷くするので、構成案は基本アナログ!✍
人には人の戦い方があるのです✨🙆
— もか@文字屋さん×英語🌸しあわせを考える人 (@MochaConnext) May 15, 2020
このとおり、筆者(@MochaConnext)には慢性的なめまいがあります。それも原因不明。「めまい」と言うと「私も経験あるよ~!」「仕事行くのつらいよねえ…」と同情的な言葉をかけてくれる人たちがたくさんいるのですが、ひとえにめまいと言ってもその程度には大きな差があります。
普段、筆者はめまいについてはアメブロで日記として公開しているのですが、意外とそのつらさや大変さについて理解されない部分も大きいようなので、実体験をもとにどんな症状が現れるのかを解説していきたいと思います。
なお、筆者に医療の専門知識は一切ありません。あくまでも個人的体験談として「こんな人もいるんだな~」程度にお読みください。
めまいの種類
「めまい」にはおもに3つのタイプがあります。
- 回転性めまい(グルグル視界が回る)
- 浮動性めまい(ふわふわする)
- 立ちくらみめまい(一時的にクラッとする)
本来はここでそれぞれのめまいについて触れるべきなのでしょうが、筆者はこれについての専門知識があるわけではありませんので、詳しいことが知りたい人は病院が発信しているような、信頼性のあるウェブサイトや書籍などで調べるようにしましょう。
めまいに関しては診療が難しく、苦手とする医師も多くいるそうです。こんな本も出ていますので、「もしかしたらこれ、めまいかも?」と思ったら一度手に取ってみてもいいかもしれませんね。
ただし、こわいめまいである可能性もありますので、くれぐれも自己判断だけはしないように!
現在の主な症状
それでは、筆者が絶賛体験中のめまいおよびそれに付随する症状についてお話していきます。何度も言いますが、これはあくまでも個人的なひとつの体験談。これがすべてということではありませんので、あしからず。
ふわふわめまい
筆者の場合、顕著に現れているのはふわふわめまい(浮動性めまい)です。
しかもすでに慢性化しているので、常にふわふわ。毎日ふわふわ。調子が良い日には近所を歩いたりできますが、調子が悪いと家の中を歩くことすらできず、そんな日に病院の予定が入っていると車椅子で出かけることになります。最近では季節の変わり目ということもあってか、車椅子移動のほうが多くなっています。
「元から体弱かったんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、まったくそんなことはありません。確かに立ちくらみのようなめまいを感じはじめたのは子どものころ。しかし、高校時代にはテニス部とバドミントン部に入り、海外生活を10年間送り、就職後には営業や取材記者としてあちこち飛び回り、バックパッカー旅が大好きな普通の女子だったのです。
つまり、めまいというのは突然、誰にでも起こり得る症状であるということです。
(たまに)耳鳴り
めまいが酷いと、耳鳴りがすることもあります。
毎回ではないものの、症状は主に右耳。シュー、というテレビの砂嵐のような音だったり、キーンという高くもない低くもない金属音のような音だったり、さまざまです。
夜になると特に酷くなるらしく、めまいがしない状態でも耳鳴りだけ続く場合もあります。めまいは内耳から来る場合があるのでもちろん検査はしましたが、異常なしとの診断でした。
(たまに)頭痛/吐き気
1週間のうち、だいたい4~5日程度は夜になると頭痛と吐き気に悩まされます。もともと騒音の中でも眠れるタイプなので耳鳴りはあまり気にならないのですが、こればかりはどうにもなりません。
頭痛、もしくは吐き気がはじまると、翌日の朝4~5時まで寝つけないということはよくあることです。
なお、めまいも併発している場合に鎮痛剤を飲むと、めまいが酷くなることが稀にあるのでひたすら痛みと戦うしかないのがつらいところ。筆者は割と痛みに強いほうなので、そこだけは良かったなという感じです。
頸椎の痛み
体を起こして数分ほどすると、頸椎あたりがじくじくと痛みはじめます。そうするとめまいも酷くなってきて、最終的には目は覚めているのに一日中ベッドで過ごすということに。
なお、こうしてパソコン作業をしている現在も寝転がっている状態なので、傍から見ればすごい格好だと思います。
現代病の代表格としてストレートネックというものがありますが、めまいにつながる可能性もあるとのことで形成外科にて検査をしてもらったところ、こちらもまた問題なしとのことでした。(むしろきれいなアーチを描いているそう)
光が異様に眩しい
以前はなにも感じなかった、家の中に灯った明かり。
それがめまいに悩まされるようになってからというのも、めっきり駄目になってしまいました。どういうことかというと、異様に眩しいのです。めまいが酷くなるほどに。
なので、家族が出かけている日中は家の中は基本真っ暗。夜になっても、ひとりのときは電気を点けられません。これに関しては神経内科で脳波をとった際に「光が苦手」とは言われましたが、めまいに直接関係するかどうかは不明なままです。
さすがに家族が帰って来たら電気を点けないわけにもいかないので、できる限り薄暗いところに避難します。なお、そんななかでも視力だけはいまだめちゃくちゃ良いのが不思議。
(たまに)物が二重に見える
パソコン作業や車の運転を長時間していると、物が二重に見えてくることがあります。これが実はとてもしんどい! 視点が合っているようで、合っていないのです。
ずっと寄り目をしたり、度の合わない強すぎる眼鏡をかけていたりする感じによく似ています。
そんなときはひとまずパソコン作業を止める、コンビニやスーパーなど、駐車場がある安全な場所に車をすぐに停めるというように、休息を入れることしかできません。
ただし、私の場合は物が二重に見えはじめたときにも、片目をつぶれば普通に見えるのです。もちろん、これについても眼科で検査済み。異常は見られないとのことでした。
ドライアイ/ドライマウス
まず、めまいに先立ってずっと気になっていたのは、ドライアイ。
以前取材記者をしていたということもあり、パソコンと向き合う時間がかなり長かったので、そのせいかもしれません。目が乾いてくるとめまいも次第に酷くなってきます。ただし、先述したとおり眼科での異常は認められませんでしたので、現在は眼科で処方してもらった点眼薬を使用しているのみです。
次に、ドライマウス。
喉が渇いているというのとは、また違います。とにかく口の中が乾いて、喉は乾いていないにもかかわらず水を飲むのですが、1、2分後にはまた口の中が乾いているといった状態です。
ドライアイ、ドライマウスが酷いとまためまいの具合が悪くなってくるので、点眼薬と水ボトルの存在は必要不可欠になりました。
アトピー/アレルギー
現在検査中なのが、こちら。
おそらくめまいには直接関係していませんが、肘あたりに発疹が出来たのが事のはじまりでした。そこからぶわっと全身に広がり、もともと頭痛と吐き気で眠れぬ夜を過ごしていたところ、やっと寝つけたと思ったら痒さのあまり1時間ごとに目が覚めるのです。踏んだり蹴ったりというか、まさに泣きっ面に蜂状態。
睡眠不足はめまいにとって天敵です。
そこで皮膚科を受診したところ、ほぼアトピー確定とのことで、なにに反応しているかを現在進行形で調べている最中です。
(たまに)下半身から力が抜ける
車椅子を使用することになった要因のひとつが、この下半身から力が抜けるというもの。
たいていはめまいがしているときで、下半身というよりは太ももから下の力がカクッと抜けてしまうのです。触られた感触はあるので、麻痺ではありません。
神経内科で「下半身が変な感じがする」とお話したところ検査入院の話が持ち上がったので、もしかしたらめまいになにかしらの影響を与えている、もしくは関係があるのかもしれませんね。
肩こり/首こり
職業柄、肩こりと首こりは常に付きまといます。
めまい外来にも行きました。病院では原因がわからないので、今度は鍼や整体、整骨院にもかかりました。だいたい「肩こり/首こりが原因ですね」と言われるばかりで、施術代がかさんでいくだけ。
それで治るなら、普通の生活に戻れるなら良いのです。(確かにこれも原因のひとつだとは思う)
でも、施術を受けたあとは必ず車椅子に乗るのすらつらいほどにめまいが悪化し、その後1週間はほぼ寝たきりになります。これを好転反応と言う人もいましたが、何度施術を受けても良くなるどころか悪化しかしないのだから困ったものです。
もし本当に肩こりや首こりが原因のめまいで苦しんでいる人は、病院に通いつつ、セルフケアも試してみましょう。
また、本気でこりはほぐしたいけれど、いつも三日坊主で終わってしまう。そんな人は、毎日1分の隙間時間でこりをほぐしてしまいましょう!
常に息苦しい
普段、「吸って、吐いて、ちゃんと息してるな」と意識して呼吸している人はどれほどいるでしょうか?
現時点で、筆者はほぼ毎秒ごとにこれを意識しないとすぐに息苦しくなります。意識せずパソコン作業をしようものなら、すぐに息が苦しくなってようやく気付くのです。
え、私今、息してなかった!
こんなことを話しているから、心療内科にも回されました。データ的にはすべて正常なのだから、自律神経に問題があるのではないかということですね。要は、わからないから精神的なものだろうという判断です。
現在も念のため通っていますが、一向にめまいが良くなる気配はありません。数分だけ話を聞いてもらって、「じゃあ同じ薬を出しておきますね」という対処しかできないというのが現代医学の限界なのかもしれません。
メンタルの保ち方
めまいが原因で海外から帰国し、内科からはじまって耳鼻科×2、眼科、胃腸外科、心療内科、神経内科、形成外科×2、めまい外来×2、鍼、カイロプラクティック、整体×2、整骨院とさまざまな診療、施術を受けてきましたが、症状は悪化するばかり。先日、ようやくもっと詳しく調べようということで検査入院の話が持ち上がったばかりです。
外出さえままならないなか、それでもなんとかメンタルを保つために心がけていることをここに記しておきます。
しあわせレベルを下げる
筆者にとって、めまいが慢性化する前のしあわせとは下記のとおりでした。
- 海外で働くこと
- バックパッカー旅をすること
- ゆくゆくは世界一周(そのために貯金)
- 英語環境にいること
- 取材記者としてアクティブに過ごすこと
- 休日は好きなように過ごすこと
- 睡眠時間を削ってでも友達との付き合いを大事にすること
意外と多いうえに、身体が自由に動かなければ叶わないものばかりです。これでは慢性的なめまいがある状態では、とてもではないけれどできないことばかりで自分を「しあわせ」な状態に持っていくことはできませんよね。むしろそれができている他人を羨む気持ちが大きくなり、卑屈にさえなってしまいます。
これは精神衛生上、非常に良くない状態と言えるでしょう。
そんな自分に気が付き、筆者が試みたのは「しあわせレベルを下げること」。つまり、なにがしあわせかということをもう一度考え直したのです。
本当に海外にいなければしあわせになれないのか? 世界一周することだけがすべてだったのか? 睡眠時間を削ってまで友達に会う必要はあったのか?
考えたすえ、現在の筆者のしあわせレベルはこうなりました。
- 家族が理解してくれること
- 会えなくても心配してくれる友達がいること
- 衣食住に困っていないこと
たったこれだけ。これだけあれば、しあわせなんだということに気が付いたのです。めまいが治ればきっと海外にはまた行けます。その希望も、目標も忘れていません。病は気からと言うように、明確な目標や目的は、確かに治療をするうえで重要なものだと思うからです。
少しでも何かを生産する
毎日家でぼんやりしていると、精神的に疲弊してしまいます。なにしろ今までは普通に働けていたわけですから、「今日もなにもできなかった…」「外にすら出かけられないなんて」と自分自身を非難してしまいがち。
そんな状態でめまいの原因がわからないとなると、なおさら心療内科をすすめられてしまうのです。
なので筆者は、どんなめまいの状態であっても何かひとつ、生産的行動をするように心がけています。例にして挙げると、主に下記のとおりです。
- Twitterで発信する
- ブログに関すること(一文字でも執筆する、構成案を考える、ネタ出しをするなど)をする
- ストレッチを5分でもする
それこそ、本当になんでもいいのです。ライター業務も請け負っている筆者はありがたいことに、家でも仕事ができます。そんなこともあって必然的に文字に関する生産が多くなりますが、実際は、読書をする、出かけなくてもメイクをする、毎日のスキンケアだけは欠かさないなど、普通に生活できている人にとっては取るに足らないことでも「何かをした(できた)」ということになるでしょう。
1分でも2分でも、起きていられる時間があれば儲けものです。
毎日湯船に浸かる
人は湯船に浸かると身体の芯から温まり、リラックスします。
当たり前のことですが、とても大事なことです。
慢性的なめまい持ちの人は一日中緊張していることが多いですから、少しでもその緊張を和らげてあげるのはなくてはならない習慣。
筆者の場合、どうしようもなくめまいが酷い場合を除いては、できる限り毎日湯船に浸かるようにしています。時に入浴剤を入れて、簡易温泉気分で楽しんでいます。
自由になる
ここで言う「自由になる」とは、気持ちの問題です。
めまいがあったら大変だと、誰が決めたのでしょうか? 外に出られないから働けないと、誰が決めたのでしょうか?
それらはすべて、自分で決めたことなのかもしれません。
確かに原因がわからない限り、ほかの人と同じように生活をするのは難しいことでしょう。どれだけメンタルを維持しようとしたところで気分が落ち込む日は落ち込むし、なにもかもが嫌になることもあります。
でも、後悔するのはやれることをやりきったあとです。
やれないことは多くとも、気持ちだけは自由になれる。病院にかかれるだけの身体がある。それだけで今はいいのかもしれません。
気合いで乗り切れないこともある
もし家族が、友達が、大事な人が「めまいがする」「天井がグルグル回って動けない」と言っていたら、無理はさせず、まずは病院にかかるようにしましょう。
間違っても、気合いで乗り切れるだなんて思わないように!
特に、最初のめまいは誰でもパニックになります。そんなとき、寄り添ってくれる人がひとりもいなかったらどれだけ心細いかわかりません。
一番恐怖を感じているのは本人です。身近に苦しんでいる人がいたら、少しでも優しさを持って接してあげてほしいと願うばかりです。
以上、筆者の体験談と願いでした。